2014年11月3日 -PR-

家族愛に恵まれずに育った子は、その代わりとして「お金」によって欲求を満たそうとする。

四葉のクローバー

私は父、母、2歳離れた兄との4人家族でしたが、父が深夜労働中心の昼夜逆転していた生活をしていたため、ほとんど一緒にいた記憶がありません。

本当はとても優しい兄は、学校でいじめられていて、自分の部屋に閉じこもりっきりの不登校児。

そのストレスのはけ口に、妹の私に暴力を振るう日々。

母と父が新婚の時に家族で食べようと思って買ったと思われるダイニングテーブル。

最初から使われることなく、今でも物置き代わりに使われているだけ。

母と2人きりで、こたつテーブルでささっと食べるだけの生活を続けて育ってきました。

愛情に飢えて育った結末に欲したもの

私はこのように、忙しい父とほとんど会話をしたことがありません。

19歳で父が自死してから、母と私で必死に生活を支える毎日。

母からの愛情もどのように受けたか記憶がないぐらいに育ちました。

家族愛に恵まれずに育った私は、愛情を他の人以上に欲するような子に育ったのでしょう。

愛情が欠けていますので、その代替である「お金」を求めるようになりました。

「世の中はお金さえあればいいんだ。」

お金さえあれば、食欲、物欲、性欲が満たされると考えてしまうのです。

会社でも認めて欲しい、すごい仕事が出来るって思われたい!

親の愛情が得られずに育ったことで、愛の代わりになると思うお金を得ようとしていたのです。

しかし、お金は本物の愛の代わりにはならなかった。

お金で愛は買えないと言うけれど、買えないとも言い切れないのがお金です。

確かにお金さえあれば、好きなものが食べたいだけ食べられます。好きなところにも行けます。
好きな洋服も買えますし、好きなだけ寝ていられます。

容姿が気に入らなければ、好きなように美容代を使って、美欲を満たせることでしょう。

何もしたくない時、お金さえあれば自分に代わって動いてくれます。

お金さえあれば、自己満足をたくさん満たしてあげることが出来るのです。

でもいくらお金をたくさん求めて得れれても、やはり本物の愛情代わりにはならなかったです。

「お金、お金、お金」

魅惑的な言葉は一時的な快楽を満たすだけだった。

自己満足を満たすことが、愛情を満たしていると勘違いしていただけだったのです。

お金を愛情代わりとしないためにしたこと

しずく

もう過ぎてしまった過去は変えられません。

私の場合、死んでしまった親から愛情を受けようと思っても、2度と受けることが出来ません。

でも、もし愛が欠けていると感じていたのであれば、今いる家族との仲を是正することにより、解決するかもしれない。

家族との仲を良くするために私がした事とは、母と兄との仲を取り戻すことでした。

私のことを一生懸命育ててくれた母親でしたが、私は結婚するまで、母のことが少し嫌いでした。

こんな父と結婚し、暴力をふるうような兄を育てたと思い込んでいたからです。

でも自分が家族を持ってから、やはり母のすごさが身に染みてわかりました。

それから産休・育児休業中は、何度も実家に帰り、1日中母とお茶飲みをしてして会話していました。

20年近く会わなかった兄でしたが、会った時はなんて会話をしたらいいか検討も付きませんでした。

ようやく最近父のお墓参りで少しずつ会話をするようになって、今では私の娘達にとても優しく接してくれるおじちゃんになりました。

生まれてから30年近く経った頃に、ようやく「愛情」を得たのです。

お金を愛情代わりとしないためには、まずは家族との仲を大切にしていくことが大切です。

愛情に飢えていた私ですが、今は愛情たっぷりの家族がいます。

お金はどうしても生きていく上で必要なものですが、お金への感覚は後から身につけるものです。

お金へのゆがんだ見方も、後から身につけたものだから、いくらでも後から変えることができます。

お金ですべてを解決していた自分が、お金以外のもので解決出来る自分へ変わっていくことがこれからの自分には大切です。

ただお金のためだけに働いていた自分から、職場という場でしか得られない人の温かさを大切にして働いていこう!

これからもそんな気持ちを持つためには、家族にたっぷりの愛情を注いでいきたい。

注ぐことで自分の愛情を満たすことにつながるから、お金をただ求めて生きるだけに走らない。

世の中に溢れる「愛情」をもっと大切にして生きていこう。

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