2015年12月30日 -PR-

生きることがつらいから死にたいと思ったとき、死にたいと思う感情はこれから生きていく中でとても大切

「もう生きることがつらすぎる。」

仕事も思うようにいかない。
お金もないし生きられない。

人間関係にも疲れ果てて、どうしていいかわからない。
こんな自分なんて、この世にいらないんじゃないか。

生きる意味もわからず、生きてて何も楽しくない。

いっそのこと、今ここでこの世からいなくなってしまおうか。

「もう、イヤだ、死にたい。」

この言葉をつぶやくようになってきてしまいます。

電車のホームで電車が通り過ぎる度に、心の中がざわつき始めてしまいます。

つらくて耐えきれいないから、もう消えてなくなってしまいたくなる時、どうしていったらいいのでしょうか?

生きることがつらくて、どうしていいかわからない

今回36歳の独身の男性の方から、このようなご相談をいただきました。

はじめまして。36歳独身です。

幼い頃の親の虐待、学校でのいじめ、体罰、大学生活になじめず中退、行き直した大学は卒業しましたが勘当され実家を出て祖母の家で16年間暮らしています。

仕事にも恵まれず、パワハラを受け闘っています。ひと段落ついたと思ったら、最近近所で原因不明の爆発による停電があり、パソコンがクラッシュしてしまいました。

踏んだり蹴ったりの人生、もうどうしていいか分かりません。

警察に厄介になったこともあります。

仏教にすがっていますが、どうせ死ぬ、全部消えて無くなるのに何で生きなくてはならないのか最近ずっと考えています。

実行はしていませんが精神的に辛い時は、台所にある包丁が気になる時があります。ニュース速報の人身事故に共感してしまいます。

自分で自分がヤバいと思います。どうしたらよいでしょうか?

生きることにとっても悩まれていらっしゃいます。

しかしその前に、パソコンがクラッシュしたのは大丈夫なのでしょうか?

警察沙汰になって、人に迷惑をかけるようなことはしてはいけません。

パソコンはまたお金を貯めて買うか諦めるかしかありませんが、そんなものはどうでもよくて、あなた自身が「死にたい。」と思っていることのほうがよっぽど重大です。

この死にたいと思うことについて、私はこう考えています。

死にたいと思う感情は、生きていく中でとっても大事なこと

死にたいなんて思ったら、「そんなこと考えちゃダメ!」と、真っ向から否定されるかもしれません。

でもこの「死にたい。」と思う感情は、実はとっても大切なことなのです。

なぜか?

この死にたいと思う感情が私達の中でとっても大事なサイレンとなっていて、この言葉のサイレンがあることで、私たちは簡単には死なないように出来ています。

あなたも死にたいと思っていますが、すぐには死のうとは思っていないはずです。

事実、包丁が気になって死のうと思ってもすぐに死ぬことができていません。

実はこの「死にたい。」と思うことは、人間が死なずに生きていく中で重要な言霊(ことだま)になっているのです。

この気持ちがあることで、人間は簡単に死ねなくなっているのです。

痛みを感じることは自己防衛にとっても大切

「もういやだ。」
「もうダメだ。」

言葉って気持ちとすごいつながっていて、言葉によっては心にズキッと突き刺さるはずです。

死にたいって言うのも一緒で、言うことで心がズキズキと痛むのです。

これはカラダと一緒の反応でして、もし今転んでケガをしたらどうしますか?

「イタイ!ズキズキして血が出てきた!」

痛くてズキズキしていたら、当然のごとく治すために何かしらしなきゃと思うはずです。

すぐに水で泥を落として、血を止めるためにバンソコウを貼って、ひどければ病院に行くなどすることでしょう。

ここでもし痛みも感じなかったら、血が流れっぱなしでケガがどんどんひどくなっていきます。

最悪ケガの傷口が化膿して、足が膿んでしまうかもしれません。

心の痛みも一緒で、イタイイタイと感じたら、心の中でも対処しようと動き出すのです。

「死にたい」って思うことに、まったく罪悪感を感じる必要なんてありません。
むしろこの感情が人間に備わっていることに、感謝をするようにしましょう。

痛みを感じることがあなたが死にたいと思う気持ちから、遠ざけてくれるのです。

痛みを感じたら、その場から逃げること

もしあなたが心の痛みを感じているなら、今のその状況から立ち去るようにしましょう。

「逃げろ!今その場所から逃げるんだ!」

「死にたい。」という痛みをあなたに与えて心の中でピーピーってサイレンが鳴っているのですから、その場所から避難をはじめるのです。

今すぐに逃げてください。

煙がモクモクしていて火がボーボーとなっていたら、あなたはその場所に残りますか?

一目散に逃げるでしょ?

あなた自身がまだ生きようと心がサイレンを起こしているのですから、「死にたい。」という心の痛みのサイレンが鳴っていたら、すぐに逃げてください。

その場からすぐに立ち去ってください。
逃げないと、吸い込まれてしまいます。

まずはそれだけでいいのです。

あなたが痛みを感じるのは、これから今の状況をよくしたいという希望の光を持っているからなのです。

「逃げろ、逃げるんだ。」

痛いのってイヤでしょ?

痛みがずっと続く状況を好む人間なんて、どこにもいません。

目の前に包丁や電車が見えてきても、「死にたい。」という苦しみから開放されるには、逃げることです。

「苦しい状況から逃れてラクになりたい。」

ラクになりたいと思うのは、人間に痛みや苦しみがイヤなようにできているからです。

痛みを感じることって、実はとってもすばらしいことなのです。

不安や恐怖の本当の正体とは

幼い頃の親からの虐待。
学校での体罰やいじめ。

大学生活になじめず中退。
家族となじめず孤独な生活。

生まれた時は、こんな不安や恐怖はなかったはずです。

1歳、10歳、20歳、30歳と進むにしたがって、イヤなことやストレスが重なって、どんどん不安も恐怖も増してきます。

この不安と恐怖の正体って、一体何でしょうか?

それはあなたの「妄想」です。

まだ本当に起きていない未来を悪い方向に妄想して、それが不安や恐怖となって現れるのです。

過去に起こった出来事がつらい経験であればあるほど、将来がとっても不安でたまらなくなります。

これを断ち切るためには、あなたの気持ちをこのように変える必要があるのです。

過去のつらい経験はよい経験。これからあなたに待っているもの

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生きる意味がわからないのは、みんな同じです。

生きる目的を探せなんて言われて、すぐに答えられる人の方がめずらしいです。

ただ命を授かってなんとなく1日過ごして、明日が来るから生きている人が大半です。

あなただけではなく、大体の人が過去につらい経験を背負って生きています。

歩いている人たちがみんな幸せそうに見えるかもしれませんが、実は周り中悩んでいる人たちのカタマリです。

過去に起きた出来事で、不安と恐怖でいっぱいになったとき、過去をうらむのではなく過去に感謝することが大切です。

「幼いころ、親に虐待されたから自分の子供が生まれたら絶対しない。」

「人に嫌がらせを受けてとてもイヤな思いをしたから、自分はしない。」

過去に受けたストレスは、悪い経験ではなくよい経験なのです。

これからの未来をよりよく生きていくために、とっても大切なことなのです。

私も生きる意味がわからなくて死にたいと思ったことなんて、たくさんありました。

すっごいつらい思いをしましたが、周りの温かい人達に支えられたおかげで今の強い自分がいます。

生きる意味がわからないと何度も目的を失って死の淵をさまよった私が、人生を前向きに生きられた理由

過去に経験したことに感謝してみましょう。
今の不安や恐怖に怯えることがなくなります。

すぐに切り替えられないかもしれませんが、過去の出来事に「ありがとう。」と言い続けましょう。

痛くてつらいときの逃げ道は、過去を恨むのではなく感謝することです。

あなたはまだ決して諦めてはいけません。
未来は自分の手で変えていけるのです。

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